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学校訪問を終えて

モジャです。

 

昨日で予定していた学校訪問が終わりました。

 

どの学校も2020年の教育改革や

 

将来の少子化問題を意識していて、

 

学校の在り方などを新しい時代の到来に向けて

 

変えていこうとしています。

 

 

そして、その変化に合わせて入試問題も変わろうとしてします。

 

 

特に意識しているのが

 

答えを生徒に自ら考えさせる問題と、

 

読解力が必要な問題の導入です。

 

 

これからの時代は、

 

いかに多くの知識を蓄えるかだけでなく、

 

身につけた知識をどのように生かすのかが求められるという考えからでしょう。

 

 

一問一答の形式だけでなく、

 

リード文を読み込み、その流れに沿って出させる問題や、

 

 

写真やグラフなどの資料を見て、

 

読み取れることを答えさせる問題などが意識され、

 

合否を分けるポイントになってくると多くの学校でおっしゃっていました。

 

 

 

昨日はその辺を意識して

 

授業後にクイズを出してみました。

 

 

6年生の国語の授業後、

 

計算問題の〇つけをしながら教室の後ろで座っていると、

 

生徒が集まってきてクイズをねだられます。

 

 

その時に出した問題の一つが、

 

「1970年代、水田だった耕作地が野菜などの畑につくりかえられていった。

 

 この理由を説明しなさい。」

 

というものです。

 

 

答えは、「政府が米余りを抑えるために減反政策を出したから」となります。

 

 

 

子供たちは答えが出るまで、少しの間悩んでいました。

 

 

少し前の入試問題などでは、

 

減反政策について問われるものの多くは、

 

「1970年代に米余りを防ぐために、政府が出した政策を答えなさい」

 

というものでした。

 

 

おそらく、この形でクイズを出せば、

 

すぐに答えが返ってきたと思います。

 

 

この減反政策の問題は、

 

ほかにも、

 

年代が違う地図を2つ、

 

例えば、片方は水田の多い地図と、

 

もう片方は水田が畑などに転作した後の地図を用意して、

 

2つの地図を見比べさせ、

 

そこにみられる変化と変化した理由を説明させることもできます。

 

偏差値上位の学校なら、この地図を使った問題も出てくるでしょう。

 

 

これらの問題は、すべて減反政策についての問題です。

 

大人からすれば、どちらも同じような問題と思えるものでも、

 

聞き方や見せ方を変えれば、子供たちには別の問題に見えてしまいます。

 

 

 

「習った知識を問題に合わせて使い分ける」

 

もちろん、これを成すには「考える」ということが必要になってきます。

 

 

ただ、

 

やみくもに子供たちに「考えろ」と言っても意味はないでしょう。

 

ちゃんと「考える種」を与えなくてはいけません。

 

 

しっかりとした知識を身につけさせ、

 

様々なパターンの問題に触れさせ、

 

考えることの基礎をつくりあげる必要があります。

 

 

6年生の夏期講習とその後は、

 

そのあたりを意識して授業を進めていきます。

 

 

最後に、

 

今回は考える問題について書いてきましたが、

 

考える問題だけをこなせばいいというわけではありません。

 

考えるもとは、しっかりとした知識です。

 

 

植物もそうですが、

 

しっかりとした根を持たなくては、

 

幹は太くなりませんし、

 

枝葉も伸ばすことができません。

 

一番大切なのは、根っこ。

 

つまり、知識です。

 

 

夏期講習は基礎の復習を徹底して行います。

 

この夏をコツコツ頑張れば、

 

夏以降に大きく伸びていけるはずです。

 

 

そのためにも、

 

夏からとは言わず、

 

今からもコツコツ頑張っていきましょう。