成長するために


がんばりたい。 負けたくない。 やり遂げたい。 絶対諦めたくない。

これらの意志はもともと誰にでも備わっています。でも 

好きなことしかやらなかったり 投げやりだったり

無気力だったり 言い訳ばかりだったり

自分からやろうとしなかったりと

体は成長しているのに、その意志が表に出てこない子がいます。

良くない癖が体に染み込んでいるからです。  

 

毎年経験しているのですが、真剣にかまいながら、子どもたちと長い時間を一緒に過ごしていくと、ごく自然に勉強に向かい始めていきます。

 

向かっていく中で、信頼が生まれ、素直になっていき、アドバイスを受け入れ、良くない癖も目立たなくなってきます。そして、向かうことの心地よさを覚え、結果が出る楽しさを知り、さらに前へ前へと強く向かっていくようになります。

 


受験科4年生

4年生までは、その子の持っている能力の差が、そのままテスト結果に表れてきます。この時期に注意することは、慌てて無理にその差を埋めようとしないことです。確かに範囲の決まっているテスト等は、強く管理していけば、それなりの結果がでてきます。しかし、今後の良い成長を考えると、強い管理は良くない癖をつけることになります。

学年が上がっても、自分からやろうとせず、結果を気にして、表面的な勉強しかしない子になっていく可能性があります。

4年生までは学習結果を気にせず、学年が上がるにつれて自分から向かっていく子になるよう土台を作ってあげることです。

「しっかり聞き、ていねいに書き、宿題をやること」この基本動作を最も大切にすることです。それが身についた子は、学年が上がるにつれて、必ず成績が伸びていきます。おろそかにすると、我慢ができない、好きなことしかやらない勉強の癖がついてしまいます。

 

《ポイント》

勉強での結果に対する厳しさは、その子に良くない癖をつけてしまうことがありますが、 基本の約束は、将来の成長につながる良い土台をつくりあげます。

 

受験科5年生

          信州の蓼科にて
          信州の蓼科にて

徐々に、成績結果を気にするようになり、競争心も芽生えてくる時期です。

まず、この時期にやることは、社会や理科などの暗記科目を徹底的にやることです。実は、算数がある程度できる子の多くは暗記科目を嫌います。覚えること自体が面倒くさいと感じるのです。

しかし、学習の基本は覚えることです。この時期に覚える癖をつけておかないと、一番大切な6年生で苦労することになります。算数が苦手な子に特に注意して欲しいことがあります。

根底にある原理『そうなっていること』を実感していないと、本当に分かったことにはなりません。算数の出来る子は、『そうなっている』ことを実感していますが、苦手な子は実感できておらず、本当は分からないという状態です。それでは、算数が苦手な子はどうすればいいのか?

 

点数結果で絶対叱ったりしないこと。そして、家庭学習では本人の意志でやる場合は問題ありませんが、無理やり算数の勉強をさせないことです。

やらせればやらせるほど、そのやり方だけを覚えてしまい、根本がわからず理解が出来ません。そこを感情的に叱ることで、算数が嫌になり脳が閉じて、いつになっても、気づけない子になってしまうのです。

 

算数は知識の積み重ねではないのです。授業や補講の時に、多くの問題に向かい、できないという失敗を重ねることが必要であり、そこに先生との本音のやり取りがあって本人が気づき変化していくのです。

この経験の中で『あ、そうなんだ!』と気づくこと、気付かせてくれる人が傍にいることが、最善の方法なのです。

 

《ポイント》

覚えることに関しては完璧さを求め、考えることに関しては向かっていく気持ちを育てる。その多くの経験の中で、本人が気づくまで繰り返し待つことがとても大切なのです。

 

受験科6年生

    やり抜くんだぞ!
    やり抜くんだぞ!

やると決める。そして、やり抜く時です。 

 

5年生の時にできないできないと思っていた女の子。それが受験が近づくにつれて、手ごたえ十分な強い女の子に変身していきました。

5年生の時と比べると、授業時間数は2倍以上、補講時間も?倍以上、その全てに参加しその上「もっと、プリント頂だい!」と、私をいじめた子です。

『脳は、ドンドン使っていくと、脳の中にある回路がドンドン太くなっていきます。回路が太くなるということは、速く、多量に情報量を増やしていけるということです。要するに、いっぱい覚えることができるということです。

そして、ドンドン脳を使っていくと、もっともっといいことがあるのです。太くなった回路と回路が結びついて、応用が利くようになるのです。』いい話だと思いませんか。これを知ったらやりたくなったでしょ。

先ほどの女の子も、ドンドン脳を使ったのです。 脳で一杯汗をかいたのです。 但し、注意することがあります。

脳は、『自分の意志で』向かっていかないと開いてくれません。

つまり、『Where there is a will, there is a way.』(意志があるところに道は 開ける)ということです。

 

先ほどの女の子に「こんなに長い時間、塾にいて、お母さんは心配しないの?」と、聞いたことがあります。「お母さんは関係ないよ。私が勉強したいんだから!」ときっぱり言い切りました。 自分の意志で向かっていったのですその子は、今、理系の国立大学で勉強しています。 大学進学が決まった時は、お母さんも大喜びでした。

さて、さて、どうしますか、自分の足で意志でしっかり歩いていきますか・・・。

やることは、RONの学習室の6年生のページに書いていきます。一緒にやり抜いていきましょう。

 

《ポイント》

 やり抜く!!最後までやり抜く!!!