モジャです。
RON塾の歴史の中には、
時として語り継がれる子たちが現れます。
強烈な個性を持つ子や
奇跡ともいえるようなドラマチックな受験体験をした子たちです。
その中の一人に「胃袋」とあだ名を持つ女の子がいました。
その名がつけられた所以は、
「胃袋」の名から想像できるように
良く食べる女の子だったからです。
食事の時間になれば、
机の上に所せましとお弁当が広げられ、
おかずの詰まったお弁当箱に
長いバゲットを丸々一本、
ペロリと食べきるのです。
もちろん、「胃袋」なんてあだ名を
女の子が自分自身でつけるわけがありません。
周りの男の子たちがつけた名前でした。
ただ、この「胃袋」というあだ名は
その女の子を貶めるためにつけられたものではありませんでした。
あだ名をつけた子たちをはじめ、
周囲の子たちが「胃袋の子」に対して
ある種の尊敬の念を覚えていたからです。
「胃袋」と呼ばれた子自身も
あっけらかんと「私、よく食べるもん」と
その名を笑いながら受け入れ、
自分の勉強に向かい続けていました。
食事の時間になれば、
真剣にお弁当に向き合い、
勉強になれば、食事の時と同じように
もしくは、それ以上に真剣に向かっていく
その食べれば食べるほどに力強く、集中して勉強する姿は
ある種の凄みのようなものを周りの子たちに感じさせたのでしょう。
見ている私たちも
彼女の食べて頑張るという
他の事に意識を乱されないストイックな姿には
感心させられました。
その子の受験はどうなったかというと
見事第一志望校を合格。
進学後も、新たな目標を見つけて頑張っています。
そして、現在
2代目「胃袋」が誕生しようとしています。
その子も女の子で
よく食べ、よく頑張る子です。
もちろん、その子も周りの子たちから
すごいと認められています。
よく食べ、よく勉強する。
シンプルだけど、それゆえに力強い子になる秘訣かもしれません。